よくもわるくも

近所にできた書店に行く。天神の近くにもお店があって、その2号店。本店は、とても小さいお店ながら店主がすべてセレクトしているという本のセンスのよさで評判。こちらのお店もやはり同じ形式らしく、まずマンガがない。雑誌も、一通りそろえてはいるけどちょっとマニアックなかんじ。絵本や文庫、単行本も、店主の好みが色濃くて、好きな作家のものは古いものもあるけど、好みじゃないらしい作家のものは売れていても一冊もなかったり・・・。

この店主と好みが合うなら、この本屋は天国だろうなー。私はわりと合う方なので、「あの人の新刊が出たけど、あるかしら」ってかんじで行くとたぶん期待どおりだろうと思う。

一方で、ちょっと居心地の悪さもおぼえる。よくもわるくもこの店は「セレクトショップ」なのだなと思う。店主と好みが合わなければ、まったく価値のない店だと思う。

そして、書店のメリットである「読んだことのないジャンル・作家の本をふと手にする」という「出会い」がこの店には少なそうな気がする。これならamazonで「この本を買った人はこれも読んでます」のおすすめで買ってりゃいいじゃん、という感じがしてしまう・・・

何より、洋服のセレクトショップとちがって本はその人の思想を表すものでもあるから、それを押し付けられてるような感覚も少し。

うーん、好みが分かれるとこだなあ・・・。

ま、私はまた行くんですけどね！（行くのかよ）